ペットケアのお話し(ケアの必要性)
はるか昔にオオカミが人とふれあううちに家畜化したイヌ。長い年月をかけて
人間の手によって多種多様に変化したワンちゃんには人間によるケアが必要です。
ワンちゃんの皮膚は被毛で被われている代わりに非常に薄く
私たち人間の5分の1くらいの厚さしか無いので、非常にデリケートです。
ワンちゃんの皮膚と被毛の表面には数種類の常在菌がバランスを保って存在しています、
古くなった皮脂がうまく入れ替わらずにいるとこの菌のバランスがくずれ、
かゆがったりブツブツができたり爛れたりといった皮膚のトラブルの原因となります
そして、人間なら脇の下にしかない分泌腺がワンちゃんには全身にありますので、
汚れてくるとニオイが強くなって飼い主さんとの快適な暮らしに問題が生じてきます。
大切なワンちゃんの健康維持と、飼い主さんとの快適なペットライフのためには
定期的に適切なシャンプーケアをして清潔さを保つことが必要なのです。
野生の状態では野山を駆け回り、土を掘って自然に磨耗してくれるはずの爪も
カットせずに伸びたままで放置すると折れてしまったり(意外に多発しています)
巻き爪が足を傷つけて化膿してしまったりと可哀想なことになってしまいます。
足裏の毛のケアは室内のワンちゃんに特に必要です、
肉球パッドが毛に覆われるとフローリングの上でスケートのように滑ってしまい、
ヒザ関節の故障や椎間板ヘルニアを引き起こす危険が高まります。
専用のバリカンでカットしますが、これは家庭では少し難しい作業かと存じます。
意外と一般に知られていないのが肛門腺のケアです。
個を示すため、うんちに自分だけのニオイを付けるための器官なのですが、
ワンちゃんは少し退化してうんちで排出できずに腺液が溜まってしまう場合があります。
おしりでスケートをするようなしぐさをする時はこの場合が多いです。
溜まりすぎると化膿してしまったり、ひどい場合には破裂してしまう危険があるので
定期的なケアが必要です。
耳の汚れはワンちゃんの健康のバロメータ、異常がないかチェックすると共にきれいに消毒します。
肛門腺絞りの結果と共に毎回、飼い主さんにチェックシートで報告しています。
当店ではご家庭ではなかなか難しい作業を含め。
愛情込めて丁寧にケアいたしますので
ぜひ一度お試しくださいませ。