「風邪ですねぇ・・殺人未遂事件」
世の中には“ヒモ医者”という恐ろしいものが、
あるそうな。ひとたび掛かれば、もう助からない。
「ヤブより怖いヒモ医者」
思い出した。これは『パタリロ!』の中で出てきたワードだ。
魔夜峰央の実体験なのかも知れない。
で、や。
今を去ること30年くらい前、
僕もそのヒモ医者の毒牙に
マジで命を落としかけたことがある。
ある晩夏の夜、仕事から帰って母屋に先に寄った。
離れには妻子がいたのだが、食い意地の張った男は時々そういう行動を取る。
親の食いもんをつまんだり、缶ビールをくすねて飲んだり(笑)
その日は父が法事から持ち帰った膳があった。
お、サンマ寿司。好物ゆえにパクっ。
ん?
塩うすっ。酢も効いてないやん。
吐き出せばいいのに、そのままごっくん。
その後は普通に夕食を食べ、風呂に入り、就寝。
そして真夜中。
パニックや。
激しい嘔吐に腹痛、下痢。
めちゃめちゃ痛い、
苦しい。
なんとか朝を待って、
掛かりつけの開業医T医院へ。
もだえ苦しむ僕に、老先生は一言。
「風邪ですねぇ。お薬出しときます」
……は?
仕事は休んで自宅療養。
もだえ続けて、それは療養なのか?
翌日、土気色の顔で再診。
「せんひぇえ…これは風邪れはないとおもいまひゅ…」
長時間の痛みで、過呼吸?
ろれつも回らない。
老先生、無言でビニール袋を差し出す。

へ?シンナー遊びはやったことありませんけど(笑)
スーハーしろ、ということらしい。
でも、痛い~~!!
「うーん、盲腸かも知れんなあ。
紹介状書くから、KN病院とKR病院どっちがええ?」
どっちでもええでふ……
かくしてKN病院へ。
検査、問診。しばらくして——
「サルモネラ菌、検出!」
大至急、抗生剤投与。緊急入院。(@ ̄□ ̄@;)!!
そこからは地獄や。
点滴ポールを“ポチ”と名付け、
長い廊下をふらふらとトイレへ通う日々。
そして究極。
なにも出なくなったあとの下痢。
どんなか知ってます?
ちょっと濁ったエメラルドグリーン。
初めて見ましたね。
ようやく痛みが引いた頃、
会社の社長と店長が見舞いに来てくれた。
辞表を出した直後で、気まずい気まずい。
そして婦長さん。
「あだちさん、今こんな時やさかい、
病名は部屋で言わんようにしよしな」
そう。当時はサルモネラ集団感染のニュースで、
厚生大臣がカイワレ食ってた時代や。
了解しました。
しかし——
院長、登場。
「あだちさ〜ん、トイレのあとちゃんと消毒してくれてますかあ?
サルモネラは感染りますからねえ!」
……。
部屋中に響く声。空気、変わる。
こりゃヤバい。
隣の見舞いのおばちゃんに
「はは、O157やなくて良かったわ!」
「ホンマやなあ兄ちゃん!」
切り抜けたか?我ながらファインプレー?
でも知ってた。サルモネラの方が致死率高い(笑)
事実、院長先生いわく
「来たときは、ホント危なかったですよぉ」
……ぞわっ。。
退院間近、自宅にT医院から電話。
「サルモネラ菌が検出されました。至急来てください」
……遅いねん。
あんたとこだけなら、死んどるわ。
世にも恐ろしいのは
「ヤブより怖い、ヒモ医者」
令和8年現在、その医院はまだ存在している。
息子さんが継いでいると聞いた。
この歳になって思う。
医者の不養生、という言葉がありますね。
「あの時、やっちまったな……」
普通はそう思うやろ、
その罪悪感からの不摂生。
でも、あのおじいちゃん先生に限っては——
それは、無い。
と確信している今日この頃である(笑)
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航海開始:2026/2/2 100.9宇宙キロ
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